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zoom RSS EOS社の3Dプリンター(レーザーシンタリング造形法)によるブリッジフレームのテストケース(その9)

<<   作成日時 : 2014/10/11 16:54   >>

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一般に、ブリッジのメタルフレームを製作する場合、まず、最終的な歯冠形態とその排列状態がワックスによって形成されます。
その後、ポーセレンのために必要なスペースを均等な厚さでカットバックすることによって、ワックスによるメタルフレームの最終形態が作製されます。
手間と時間はかかりますが、ポーセレン焼付け完成後に審美的で機能的な形態を得るためには必要不可欠な作業です。

ところが、大型ラボや技術レベルが低いラボのワックスアップ部門では、時間節約のために、このような最終形態をもとにしたメタルフレームの製作作業が、往々にして省かれています。
当然、ポーセレン焼付け完成後の技工物は、形態や排列状態だけでなく色調も劣ったものとなります。

CADソフトを使用する場合でも、最終形態をもとにコーピングやブリッジフレームが設計されていなければ同じことが言えます。
最終の歯冠形態や排列を行うにはそれなりの時間を要しますが、均一のポーセレンスペースを得るカットバックの作業は一瞬にできてメタルフレームのデザインが完成します。

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CAD操作を担当した張玲玲によりますと、この上顎7−7のテストケースの場合には、作業模型のスキャンから設計完了まで約2時間で終了したそうです。
CADで設計が終了しますと、データはCAM装置へ転送されます。

ドイツ・EOS社のEOSINT M270を用いてレーザーシンタリンク造形されたブリッジフレームです。
ポーセレンのために必要なスペースは、すでに指定された厚さで確保されている状態ですので、表面状態を大きく修正する必要はありません。

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但し、臼歯の咬合面部や前歯の舌側面部などにはサポートピンの痕がありますので、その部分を本来の形に修正する必要があります。

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この造形システムでは咬合面にサポートピンを必要としますので、咬合面の形態を正確に回復することができません。
したがって、もし将来、仮にコバルトクロム合金が保険に収載されたとしても、この装置を用いたレーザーシンタリンク造形のシステムは用をなさないだろうと思います。
あくまでも、ポーセレンや硬質レジンをフルベイクする際のメタルコーピングやメタルフレーム製作に適した装置だと思われます。


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コメント(2件)

内 容 ニックネーム/日時
素晴らしい報告を、ありがとうございます。
としじい
2014/10/15 19:23
としじいさんへ
いつも応援と励ましのお言葉をいただきありがとうございます。
自分で見たことや聞いたこと、体験したことをありのままに書いていますが、少しでもお役に立てれば幸いに思っています。
王譯平
2014/10/16 05:44

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