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zoom RSS 三好博文氏への返信メール/石膏による歯型彫刻コンテストについて

<<   作成日時 : 2017/11/13 22:05   >>

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平成23年3月に創刊された障がい社員新聞「絆」が今年9月で100号を迎えたという日本歯科新聞の記事を拝見しました。
編集・発行者の三好先生に心よりおめでとうございますと申し上げます。
ところで、その絆新聞103号に掲載されている鶴見大学歯学部歯科技工研修科セミナーについての記事で、和田精密歯研(株)主催G-1全国歯科技工学生歯型彫刻大会が行われていることを知りました。
また、その記事の写真を見て気が付いたのですが、2014年と2015年に最優秀賞および優秀賞を受賞された方は、今年9月に弊社Lラボの研修センターへ見学に来られた鶴見大学歯学部歯科技工研修科教員のひとりである若い方のようです。
その先生方とは2時間近く、弊社Lラボにおける実習生の指導方法について話させていただきました。

なかでも石膏による歯型彫刻技術の教育は、CAD/CAMの時代になればなるほど臨床ではほとんど役に立たない技術と思われるため、弊社Lラボの研修センターでは石膏による歯型彫刻の教育法はいっさい採用せずに、機能的なワックス・アップ法をとりいれた指導法を行っていることなども話しました。
その若い教員の方は、コンテストで最優秀賞を受賞されている方ですので、石膏による歯型彫刻が上手く、彫刻に自信を持たれている方でしょうから、もしかしたら、私の話で心を傷つけられたかもしれないと思っています。

弊社Lラボの研修センターにおける基礎実習のための天然歯見本模型です。

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天然歯見本模型を模倣してワックス・アップしたサンプル品です。

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弊社Lラボでも、石膏による歯型彫刻の社内コンテストが毎年開催され、その都度、最優秀賞をとるポーセレン部の女性がいるのですが、その技術は臨床ではまったく生かされていません。
本人は彫刻が上手いと芸術家気取りで自負しているようですが、石膏による歯型彫刻を行う場合と臨床ケースを製作する場合とは、材料や工具が違います。
また、対合歯も隣接歯もある作業模型上で、しかも咬合器を操作しながら機能的な面と審美性を考慮した製作法を行う必要がありますので、石膏による歯型彫刻が上手いというだけでは役に立たないのです。

複雑な症例であっても、ワックス・アップによって機能的かつ審美的な歯冠形態が設計、咬合構成されていれば、ジルコニアやガラスセラミックあるいはコバルト・クロム合金などの材料を用いたCAD/CAM法によって全く同じ形態に彫刻して完成されます。
彫刻刀を用いる石膏による歯型彫刻の教育法やその技術はすでに過去のものといえるのではないかと私には思えます。

和田精密歯研(株)主催のG‐1全国歯科技工学生歯型彫刻大会や日本歯科技工士会主催の「ほるほる」などの旧態依然とした石膏による歯型彫刻コンテストは、将来を見据えて、コンテスト内容のあり方を検討し直す時代にきているのではないかと思いますが、三好先生のお考えはいかがでしょうか?



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コメント(2件)

内 容 ニックネーム/日時
こんにちは、王先生。先生の心の叫びが聞こえたので、できる限り論理的にフォローし、なおかつ、ちがう視点から論理を展開します。
なるほど、先生は日本の歯冠修復技工士達に正面きって、デジタルワークフローの観点から石膏カービングの無意味さを説明してるわけですね。
もし、これを若い人に伝えるならば大正解です、なぜならそのワックスアップはクラウンアンドブリッジ製作のためのデジタルワークフローの根幹だからです。フィジカルワックスアップをさせずに石膏カービングをさせる、もしくは両方させること(そのワックスアップの練習する労力、時間をデジタルもしくはハイブリッド(デジタルとアナログの混在)技工で必要のない石膏カービングの労力、時間に取られてしまうこと)は世界的にみればデジタルとハイブリッド歯冠修復を否定している行為と見られます。
アナログ世代の歯冠修復技工士達に向けるならば感情論に向かい失敗します、なぜならかれらにとって石膏カービングを守ることは聖域を守ることです。ここをかれらから快くワックスアップにかえてもらうには一般論として若い人の心理を知ってもらう必要があります。
Hiro takada
2017/11/14 23:24
リア充という言葉があります。いわゆるリアル充実ですが、日本の若い人たちの心理を凝縮しています。彼らの頭の中はインターネットやゲームなどのバーチャルである意味心が満たされています。そういう世代から見て現実の世界で充実している人や事柄は憧れです。だからちょっとでもその雰囲気に浸りたいが厳しいことや時間のかかることさらにゴールが見えないことには我慢できません。これを石膏カービングに置き換えると石膏カービングは硬くて自分の中でイメージするものがなかなかできないのにいま流行りのデジタルには全く互換性がないとおもわれる。どうもデジタルの基礎はワックスアップで簡単に綺麗な曲線が描け、間違ったら簡単に修正でき、デジタルになれば応用も利くらしい。これは間違いなくワックスアップをするべきだとおもう。でもなんで、おっさんたち技工士は石膏棒うまく掘れれば、君は一流のセラミストになれると昔からいいつづけているのだろうか?しんどいだけで得れるものがないのに僕にやらそうとしているなら、やる必要がないと思うし、そもそも意味のないことをやらすこの業界って大丈夫なのかな?
とおもわれる前に若者に優しいワックスアップに変えなければアナログ世代歯科技工士達の名誉と誇りだけが残る悲しい結果となります。
では、王先生、私のフォローが正しくても間違っていても、バシバシ論理的に議論の展開よろしくお願いします!
Hiro takada
2017/11/14 23:25

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