流浪の歯科技工士・王譯平・・・老馬之智

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zoom RSS としじいさんのブログ記事やコメントを通して考えたこと

<<   作成日時 : 2018/05/02 22:49  

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としじいさんへ;
私のブログ記事に対するコメントありがとうございました。
としじいさんに見送られて日本を発ち、中国へ来てから、早いもので10年が過ぎてしまいました。
日本の歯科技工界については、まったく疎くなってしまいましたが、としじいさんのブログは毎回欠かさず読ませていただいております。
「技工界はどうしたら変わると思う?」と埼玉のM氏からの電話を受けられたそうですが、私も「技工界を変えたいのなら政治で変えるしかないですね」と、としじいさんと全く同じ返事をするかもしれません。

ところで最近、さすが ‟がんこな入れ歯職人“を自称されるとしじいさんだけあるなと感じながら見たとしじいさんのブログ記事があります。
それは社会保険技工物の製作点数に対する製作技工費用と材料費の早見表です。

https://ameblo.jp/118loop/entry-12363335733.html

製作点数に対する製作技工費用を計算しますと、すべて大臣告示で示された7:3の7になっているではありませんか。
協定料金早見表とありましたので、日本の歯科技工所はどこも社会保険製作点数の7割を製作費用として請求できるように公定価格化されたのかなと思いましたが、実は、そうではないですよね。
よく見ますと、協定料金早見表のあたまにループ式とあるのに気付き、としじいさんの考えによるものだとすぐに分かりました。
としじいさんのラボはこの料金、大臣告示7:3の7で押し通すという、がんこな意思表示なのだろうと推察しています。

このとしじいさんのブログ記事を見て、ふと思ったことがあります。
ひとりラボや数人の小規模ラボは除くとして、もし、大規模および中規模のラボが、としじいさんがされたように、自社のホームページやブログに自主的に社会保険製作点数の7割を製作費用とするとした一覧表を掲載したらどうでしょう。
さらに、この料金を厳守するのだと表明したとしたら、その影響でラボ間の値引き競争はかなり改善され、品質競争に持ち込めるようになるかもしれないと思いました。
大臣告示7:3に基づいた料金表を自社のホームページやブログに公然と掲載するようなラボは、技術に自信があるラボだからこそできることだと思いますので、そのことは歯科医師の方々も十分理解されると思います。
また、患者様のためを思い、かつ技術が優れた歯科医師の方々であれば、少しでも品質が良い技工物を求められるとも思いますので。

しかしながら、当然、“早くて安い”を売りにするラボが抜け駆けするかもしれませんが、そのようなラボは必ず品質に何らかの問題が出ると思われますので、やがて信用を失い、衰退の道をたどることになるのは時間の問題ではないかと思われます。
中国でも“早くて安い”を売りにするラボがありますが、そのラボに来る印象や模型の質は劣り、歯科医師の技術も悪いようです。
そのうえ、再製を余儀なくされるケースも多いようですから、忙しい割には、おそらくラボの利益は少ないでしょう。

現在の日本の歯科技工界の現状を少しでも良くしたいと思えば、政治によってしか変えることができないことも多々ありますが、もし自分たちにできることがあるのなら、同じ業界の仲間が心をひとつにして、としじいさんの例にならって、まず試みてもいいのではないかと思いますが、としじいさんはどうお考えになりますでしょうか。









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コメント(10件)

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ご隠居様、あれから10年の月日がたったのですね。技工界を変えるためにグランドデザインを作ってみんなと行動したのは20年も前のことでしょうか。やはりドラスティックに変えようと思えば政治しかありませんが、それにはその業界の代表者になる必要がありますが現実的には、そこさへ手が届きませんでした。その後その中の仲間の一人が副会長までなり、少しは期待していたのですが微風さへ吹きませんでした。それが我々がやろうとしていたことの現実的な答えだったのでしょう。

ご隠居も承知の上でしょうが「同じ業界の仲間が心をひとつにして」などと、自由刑社会ではどの業界でも無理なことです。日技でも「点数分析表」は会員しか配られずホームページでも会員しか見ることができません。そのため会員ではない技工士の方々に毎回弊社の分析表を公開している次第であります。それは高い志ではなく、みなさんが正常な金額で販売してくれれば、弊社にも利があると言うことだけです。

としじい
2018/05/03 12:50
としじいさんへ
当時の日技会長である佐野氏のご自宅に伺い、二人だけで歯科技工界の問題や改革についてお話しさせていただいたのが1998年3月でした。
その年から、私たちはフォーラム4人組といわれながらも、全て私費、手弁当で九州から北海道までの7ヵ所でグランドデザインをベースにしたフォーラムを開き、若い人たちと歯科技工界をどのように改革すればよいか討論の場をつくりました。
その当時、熱く語っていた若い人達も今は40代、50代になられているのでしょう。
日技の役員の方々もその年代の人達で占められているのではないかと思われます。
それにしても、同じ歯科技工士仲間でありながら、日技に入っていない者には情報を流さないとは何と肝っ玉が小さな組織なのでしょう。
また、自分たちとは異なる意見を排除するようでは、若い歯科技工士はますます日技から遠のいていくでしょう。
来月には日技役員の改選があると聞いていますが、もっと開かれた日技になることを願っています。
王譯平
2018/05/03 15:26
ご隠居様
技工士過多の時代から時は流れ、市場原理社会では均衡が保たれつつあります。その現象として、技工士になる人間が減り、技工士学校が成り立たなくなり閉鎖に追い込まれ、従業員を確保する事が困難になり、個人ラボが増え、その個人の労働平均年齢が上昇しても従業員を確保することはできず、そのためその後、廃業閉鎖で技工所の減少をまねきます。
また一時期一世を風靡したN社のようなところは安価な下請けを確保できず、大手も現在の日本における働き方改革が重荷になりコストは膨らみ、値上げせざるおえない状況になり、その状況になれば個人ラボも追随して技工料金は正常な状態に変化するはずです。

日本のような自由経済社会では政治で動かすより、経済活動を個々人の私利をめざす行為に任せておけば「神の見えざる手」により社会全体の利益が達成されるのです。
だから歯科技工士はこれからどうしたらよいのか、答えは自ずから導き出せることだと存じます。
以上が私見であります。
としじい
2018/05/03 20:52
としじいさんへ
市場原理社会という意味が、ただでさえ経済に疎い私には、頭に霧がかかったような状態で良く見えなかったのですが、としじいさんのコメントでよく理解できました。
現在、中国の特に北京では工場で働く人たちの人件費が高騰しています。
北京のラボでは、10年前の海外委託訴訟で騒がれた時代のように、低価格で日本の輸入代行会社に技工物を販売できるような状態ではないと思います。
それに、関税の検査で時間がかかり、危険を冒してまで、価格が安い保険技工物を輸入される輸入代行会社は100%ないと思いますので、その点に関しては問題ないと思います。
ただ、心配なのは、これからはCAD/CAM時代に入り、CAD/CAMで製作される修復物が増えるにつれ、日本国内で新たな問題が生じるのではないかと思われます。
日本ではノーベルやストローマンなど外国のインプラント・メーカーの資本で5軸や7軸の大型切削加工機を数台あるいはそれ以上備えたラボが設立されたと聞いています。
あるいは日本の歯科材料メーカーや歯科業界以外の会社の資本によっても大規模なCAD/CAMを導入したラボが設立されているとも聞いています。
これからはますますCAD/CAMの技術を取り入れた自費の技工物はもちろんのこと、CAD/CAMによる保険修復物の応用範囲も増えてくることでしょう。
そのようなことになったとき、日本における歯科技工物の新たな値崩れが生じてくるのではないかと思われます。
これを防ぐためにも、公正取引委員会が運用する独占禁止法に抵触しない範囲で、日技や日本歯科技工所協会などが積極的に関与され、製作技術料の低下を防ぐための働きかけができないものだろうかと思っているところです。

王譯平
2018/05/03 22:50
流石にご隠居、ご推察通りだと思います。
この先、技工士の人的問題は解消されてくるでしょう。また企業の参入で新たなる技工士の就職口も生まれてきます。デジタルデンタルでは印象はデーターとしてどこにでも送られます。
この先、保険はCAD/CAMで作られる様になり、咬合を考慮したような高度な補綴は優秀な技工士が作る時代がくると思います。
時代の流れに日技や日本歯科技工所協会などが積極的に関与したかどうか私は知りませんが、何か変えられたでしょうか。
時代の流れは、国民の総意と、経済と、技術革新によってのみ変えられて行きます。それは止まることなく徐々に変化し個人個人はそれに対応しながら生きていきます。自由主義国家ということは個人の選択が自由で、個人が尊重されることです。逆に個人の努力が必要とされ、国家は最低限の生活をできないものに手を差し伸べます。
ただ技工士の力は弱く、歯科が一科となった相互助け合いの組織ができれば幸いだと思います。
としじい
2018/05/04 08:10
としじいさんへ
長年、としじいさんが訴え続けられてきた‟歯科一科”となった組織ができ、歯科医師と歯科技工士が相手の立場を理解、尊重しながら、それぞれの立場における問題解決に努めることができれば理想的でしょう。
何代か前の日技の会長が己の意志をつらぬくために日歯との間に深い溝をつくってしまったと聞いたことがあります。
日歯を差し置いて日技ができることなどあるわけがないでしょう。
としじいさんの主張のように日歯、日衛、日技によって歯科が一科となれば、大きな力となって政治をも動かせるかもしれませんね。
王譯平
2018/05/04 12:17
いつも拝読しています。ありがとうございます。
私は69歳のワンマンラボ(妻も関わっていません)経営者です。
本物のデンタルファミリィーを実践してたくて、
長男は開業歯科医師(嫁は衛生士)に、次男はラボ経営者にしました。
若い時から、歯科業界の口先だけ、選挙の時だけ
デンタルファミリーの「言葉遊び」に違和感を感じ
自分は、「本物のデンタルファミリー」を構築したいと
技工をやってきました、息子たちも親の心を深く
汲んで、実現してくれました。何事も変革するには、
足元からです。地に足のつかない、美辞麗句では、何も
変えることはできません。実体験のみが、自信と勇気を
あたえます。なので私は、息子たちには、大臣告示の70パーセント
以上の料金で医院もラボも回しています。
ここで大切なには、ラボも回っていることです。
ラボは得意先は多数あるので、市場的にはかなり苦労していますが、親の希望に沿うよう、大臣告示価格で得意先医院には納得していただいています。初の投稿で、自慢話のようで、申しわけありませんが、こういう技工士もいることを知ってもらいたくメールしました。元論日技会員です。町内会費をおさめないと、町道の街路灯には灯がともりません。誰かがやってくれると思っていては、いつも暗い道を歩かねばなりませんから。
muu
2018/05/09 10:56
muuさんへ
コメントありがとうございました。
ご苦労もおありだったと思いますが、お子様達を立派に育て上げられ、自分の信念を貫きながらワンマンラボを経営されている様子に感動いたしました。
お子様達もお父さんの後ろ姿を見て「自分も」と、己の進路を決められたのでしょう。
ワンマンラボを経営されている何人かの人から「大臣告示の7割を守っていければ、ラボの経営はそれなりにやっていける」と聞いたことがあります。
それを実践し証明されているmuuさんは素晴らしい一言につきます。

王譯平
2018/05/09 11:47
王譯平さん、初めまして、おはようございます。私は72歳になる元技工士です。今は息子2人が医者になり、開業して稼いでいるようで、オヤジの面倒は見ますからと、ご隠居暮らしです。私も上で書かれていたmuuさんも、技工士にとっては良い時代を過ごしました。周りからは儲かる仕事で良いですねと良く言われました。地方の技工士会の会長もしていましたが、その当時理事会で会員が集まりますと、みんなも良い車を乗っていました。佐野会長が7:3を決めたときには、技工料が下がりますと、会員がみんな怒って反発するほど良い技工料がとれていました。当然、当時は歯医者さん達も自費が多くお金回りも大変良かったですね。
その後は国会で歯医者さん達も叩かれ段々と歯科は悪くなっていき、それに伴い技工士は一段と悪くなりました。今は息子達が歯医者にならなくてホッとしています。昔の人間も昔話も、今の役には何も役立ちませんね。時代はどんどん変わって行きますからね。私が今の技工士ならとうに辞めて、他の職業に就いていたでしょうから、今の技工士頑張れとは言えません。みんなが自分の幸せを考え、なるようで良いではないでしょうかね。
なるよう
2018/05/11 10:11
なるようさんへ
コメントありがとうございました。
7:3の大臣告示は昭和63年(1988年)になされたとのことを“みな歯科”の記事で読んだことがあります。
私はその翌年に約6年間滞在したスイス・ドイツから帰国しましたので、なるようさんが書かれているような歯科技工士の良き時代を知らない歯科技工士です。
優秀な息子さんたちを医者にされ、現在は悠々自適な隠居生活を過ごされているとは、なるようさんは、歯科技工士の勝ち組のおひとりだと思います。
現在は、歯科技工の技術にはCAD/CAMがなくてはならない時代になっていますので、それを使いこなせる若い世代の人たちに今後の歯科技工界を託し、見守っていきたいと思っています。
王譯平
2018/05/12 07:32

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