勧めたくない中国でのラボ開設

湖南省長沙市におけるラボ開設のために、計画の初期段階から関わることになり、すでに約4ヶ月が過ぎようとしています。
ラボの設計などについては、下記のURLでもその概略をご紹介しました。
http://xiaolong1017.at.webry.info/201207/article_1.html
ラボの正式名称は、“湖南普仁凱頓義歯科技有限公司”と決まりました。
今後、このブログでは“Kラボ”という略称でご紹介していきたいと思います。

中国におけるラボの開設手続きは日本の場合のように簡単ではありません。
日本では、開設後、10日以内に所在地の保険所に必要な書類とともに開設届を提出すれば、それで手続きは終わります。

中国では、まず銀行に開設資金を預金した後、必要な書類を工商局に提出し、審査がとおれば企業営業許可証を取得することができます。
その後、市税務局と国税務局に必要な書類を提出してそれぞれの審査を受けます。
審査に合格し、市と国の税務証を取得できれば、機材の発注やラボの内装の許可が得られます。
もし、税務証を取得しないで機材を購入したとすれば非常に高い税金がかかる仕組みになっています。
Kラボでは、やっと機材を発注し、内装にとりかかることができる状態になりました。

今後は、市と国の薬監局による経営許可証および生産許可証、同薬監局と検査センターによる登記証を取得するための手続きを進めなければなりません。
これらの審査は非常に厳しく、約630からなる設備などの基準項目を満たす必要があるとのことです。
これらの審査に合格し、すべての許可証を取得した後、やっとラボが設立されたことになります。

これらの許可証を得ていないラボは、中国国内の歯科技工物の製作は禁止されています。
また、外国との取引をするにはISOの取得が必要になりますので、その手続きも容易ではありません。
Kラボは中国人の投資家集団によって設立されるラボですので、役所における対処法などには精通し、すべての手続きは問題なく進んでいるようです。

中国におけるラボ開設は手続きが非常に面倒で、また時間がかかるということが、実際に関わってみてよくわかってきました。
また、何事にも裏金を動かさないと話がまとまらないということも知りました。
時には、役所の担当者を食事に招待することも必要になります。
中国での常識と日本での常識は違います。
中国におけるラボ開設を安易に考えている方がおられるとしたら、外国人が立ち入れない闇の部分もあるようですのでリスクが大きく、私はあまり勧めたくはありません。


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