Kラボに併設されたP歯科医院

日本では、歯科技工士法によって歯科技工を営む者が規制されていますが、中国ではそのような規制はなく、誰でもその日から歯科技工の業務に携わることができます。
そのため中国のほとんどのラボでは、歯科技工物を一種の工業製品と考えて、一定水準の歯科技工物を分業によっていかに大量生産できるかが問題とされます。
大型ラボになるほど、歯科技工所は工場と化しているように見えます。
そのような現場では、歯科技工物が医療に供するものであるという考え方は、残念ながら経営者にも従業員にもほとんど無いように思われます。

1000人規模のラボの技術顧問を辞して長沙市に来たのは、新規に設立されるKラボに歯科医院が併設されると聞いたからです。
また、さそいを受けたD社長の歯科技工に対する考え方に心打たれたからでもあります。
D社長は医学部(薬学)修士卒で52歳です。
奥様は北京医科大学病院で麻酔の専門医として勤務されています。
Kラボと関連歯科医院は数人の投資家によるものですが、投資家で歯科関係者は口腔外科医で副社長のH氏だけです。
彼らの計画では、3年以内に中国国内に30の歯科医院を設立予定だそうです。

Kラボに併設されるP歯科医院も内装が終わり、明日、薬監局の審査を受けることになっています。

P歯科医院の玄関を入ると円形の受付カウンターがあり、患者様用のロビーともなっています。
ロビーの壁には院長で副社長のH氏だけでなく、私の経歴などが書かれた紹介写真もあります。
私はKラボだけでなく、P歯科医院の技術総監も兼任しているためです。

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私の紹介写真です。

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診療室は5部屋あり、すべて個室となっています。
いずれの部屋にもドイツ製SIRONAの診療用チェアーが設置されています。

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診療室の窓際にはテラスがあり、診療室からテラスへ出ることもできます。

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診療室とは別にインプラント用の手術室があります。

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CT室やレントゲン室もあります。
いずれの設備もドイツ製SIRONAの製品です。

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さらに、廊下の両脇には消毒センターや検査センターおよび微生物室などもあり、P歯科医院の総面積は約780㎡とのことです。

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廊下の突き当りのドアーの向こうがKラボとなっています。
KラボからP歯科医院に入るには暗証番号が必要ですが、歯科医師と歯科技工士および歯科衛生士の3者が協力しながら患者様の歯科医療に携わることができるようなシステムとなっています。

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この記事へのコメント

中国のチェーン店歯科
2013年09月07日 08:07
 私が11月から非常勤で勤務することになった上海のB歯科は上海だけで12か所、中国全土で60か所ありますが、社長(歯科医師)は200にすると言ってます。
 中国ではこのようなチェーン店構想がいくつもあるようですが、患者数はともかく歯科医師の数や能力が追いつかないと危惧します。立派な内装、CTなどの設備と欧米の一流品を使用して日本より安い治療費でインプラントをやれば数が勝負の過当競争が生じると思います。当然技工料は叩かれます。
 10月の上海展でまたお会いするかもしれませんね
王譯平
2013年09月07日 13:15
中国のチェーン店歯科様へ

コメントありがとうございました。
>歯科医師の数や能力が追いつかない
おっしゃるとおりだと思います。
>数が勝負の過当競争
技工所の場合、歯科医師の都合に合わせて技工料金や納期で競えば先が見えています。
付加価値をつけて、それをいかに理解してもらうかが中国でも問われつつあるように思います。
100円ショップで包丁を買うことはできますが、味や調理法にこだわる調理師はそのような包丁は求めないでしょうし、格式が高い料理店も見向きもしないでしょう。
中国には要求度が高い調理師や、格式を重んじる料理店のような歯科医師の方々や患者さまも少なくはないと思います。
しかし、現在の中国では、そのような方々の希望が満たされているとは言えない状況のように思われます。
わたしとしては、そのような方々の希望にそうような技工物を、分業によって量産したいと挑戦しているのですが、しかし、やはり、最終的には経営者や投資家の人達の考え方によって方針は大きく左右されるように思います。

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