三好博文氏への返信メール/ 古い時代の歯科技工士は、若い人たちの心を正しく読めているのでしょうか?


元歯科技工専門学校の講師で主任を勤められていた先生の歯型彫刻の意義についてのメールを転送していただきありがとうございました。
学校の先生だけあって、確かに理路整然とし、もっともな内容だと思います。
ただし、石膏を用いた歯型彫刻の教育は、ある程度の結果を出すまでには時間がかかり過ぎますので、臨床の現場で指導するうえでは、私自身は効果ある教育方法とは思っていません。
それに、今の若い子たちは石膏を用いた歯型彫刻など、手が汚れ、筋肉労働に思える作業は好きではありません。
現在、私は弊社Lラボの実習生や専門学校を卒業したての子たち40名(内34名が女性)を、研修センターで技術指導していますが、誰一人として石膏を用いた歯型彫刻を率先してしたいという者はいません。
ワックスアップのほうが効果的ですので、私も石膏を用いた歯型彫刻を一切させませんが・・・。

ところで、私のブログを読んだ若い男性の方から下記のコメントをいただきました。
大阪にあるセラミックトレーニングセンターを卒業され、現在はオーストラリアで歯科技工士として働いておられる方です。
おそらく、中国の若い子たちも同じような考えを持っているのかもしれないと思ってコメントを読みました。
前後の文章は割愛していますが、コメントは下記の内容です。

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日本の若い人たちの頭の中はインターネットやゲームなどのバーチャルである意味心が満たされています。
そういう世代から見て現実の世界で充実している人や事柄は憧れです。
だからちょっとでもその雰囲気に浸りたいが厳しいことや時間のかかることさらにゴールが見えないことには我慢できません。
これを石膏カービングに置き換えると石膏カービングは硬くて自分の中でイメージするものがなかなかできず、また、流行りのデジタルには全く互換性がないとおもわれる。
どうもデジタルの基礎はワックスアップで簡単に綺麗な曲線が描け、間違ったら簡単に修正でき、デジタルになれば応用も利くらしい。
これは間違いなくワックスアップをするべきだとおもう。
でもなんで、おっさんたち技工士は石膏棒うまく掘れれば、君は一流のセラミストになれると昔からいいつづけているのだろうか?
しんどいだけで得れるものがないのに僕にやらそうとしているなら、やる必要がないと思うし、そもそも意味のないことをやらすこの業界って大丈夫なのかな?
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私を含めた古い時代の歯科技工士は、現代の若い歯科技工士の人たちの心を、本当に正しく読めているのだろうかとあらためて考えました。


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