36年ぶりに見るドイツのケルン大聖堂

41歳の時に初めて見たケルン大聖堂は、その当時のイメージとは大きく異なっているように思われました。
ケルン大聖堂の周りの町並みがすっかり変わっていたからなのでしょう。
ケルン市のドイツ語学校へ通うために、6カ月間ホーム・ステイしたことがあります。
将来に対する不安を抱えながら、屋根裏部屋の小さな窓から、遠くに見えるゴジック様式のケルン大聖堂を眺めていたこを思い出します。

図1
ライン川沿いに見えるゴジック様式の教会がケルン大聖堂です。
600年以上かけて建設されたという歴史を持つ、世界遺産のひとつでもあります。

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図2、図3、図4
弊社Lラボの王社長と一緒に、ケルン市で行われているIDSデンタルショーへ行ってきました。

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口腔内スキャナーやCAD/CAMなど最新のデジタル機器を備えた著名なメーカーのブースには立ち入ることができないほどの人で溢れていました。
その広々としたブースを2カ所に設けているメーカーもあり、活気がみなぎっている雰囲気を感じました。

それらの著名なブースに比べると、CAD/CAMなどデジタル機器に後れをとっている日本のメーカーのブースは、いずれも、数十分の一にも満たないブース面積しかないように思われました。
また、見学者数も少なく、閑散な状況にあるようにも見えました。
日本では社会保険制度があるため、その影響によって、革新的な新技術の開発や導入が妨げられているせいなのかもしれません。

それぞれのブースには、来客者の目を引くための色々な工夫がなされていました。
例えば、次のようなものもありました。

図5
フルジルコニアで製作された上下顎の歯列模型。

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図6
金合金ブロックを用いたCAD/CAMによる研削加工。
切削された金粉で模様がデザインされています。

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図7
手術用器具などを自由に持ち替えながら動作しているロボット。
中国の大学でロボットによるインプラント手術が成功したとの記事を見たことがあります。
このロボットではないと思いますが・・・。

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十数ヵ所にある広大な会場を全て隈なく見て回るには、時間的にも無理がありましたので、今回は、口腔内スキャナーと模型用スキャナーおよびデジタル・フエースボーに絞って見ることにいたしました。

図8、図9
3Shape社のブースで行われていた口腔内スキャナーについての講演です。
立見席までいっぱいでした。

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図10
来客者の歯科医師による口腔内スキャナーの試用。

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図11、図12
Dental Wing社のブースでは、大画面の液晶パネルに映し出された口腔内スキャナーの実技画像を、設備に触ることなく、手の振りだけで画像を自由に回転させ、スキャナー結果を確認できるシステムのデモンストレーションが行われていました。
まるで、女性マジシャンによるマジックを見るようでしたので、見学者からの称賛を浴びていました。

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図13、図14、図15
最新型の模型用スキャナーはドアーを閉めるボックス・タイプではなく、ドアーがないオープン・タイプが多くみられました。
咬合器に模型を装着した状態でスキャンできるようになっています。
これによって、上下顎模型を固定する際の誤差をなくし、咬合の精度を高めることができます。

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図16、図17
AMANN Girbach社のブースで見たデジタル・フェースボーは簡単な方法で基準平面を設定し、その基準平面に対して上顎模型を正しく装着できるようになっているようです。
この方法であれば、操作時間も少なくてすみますので、臨床での応用も容易になるでしょう。
中国ではまだ販売許可がとれてないそうですが、許可が取れしだい試用させてもらえることになっています。

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図18
中央は私で、向かって左は弊社Lラボの王社長、右はAMANN Girbach中国社でCAD/CAMの技術指導を行っている陳女史。私が中国へ来て初めて技術指導した時の教え子の一人でもあります。

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図19
宿泊したホテルは、デュッセルドルフ郊外のライン河沿いにありました。

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行き交う船を眺めながら、時を忘れてゆっくりと朝食をとることができました。
北京空港からドイツのフランクフルト空港までは9時間を要しました。
老いた身の足腰には否応なく負担がかかります。
ドイツへ来ることも、ライン河を見ることも、もうこれが最後なのかもしれないと思いながら時の流れに身を任せていました。

この記事へのコメント

としじい
2019年03月22日 11:25
私も約束で商品を取りにIDSに行っていました。
東京からケルンまでは到着飛行時間は13時間45分と長いです。相手が宿泊先のヒルトンケルンまで商品を届けてくれたので用事は済んだので、歩いて5分のケルン大聖堂を見学してルートヴィヒ美術館でお茶をして、IDSでPrinterとscannerを見て帰りました。ケルン滞在時間24時間で、弾丸旅はもう無理だと感じました。
ケルンはライン川下りの終着点ですが、自分の終点を感じさせてくれました。ただご隠居が頑張っている内は私も頑張りたいと思っていますので、長生きよろしくお願いいたしますm(_ _)m
王譯平
2019年03月22日 22:53
としじいさんへ

コメントありがとうございました。
実は、としじいさんのブログに、IDSへ行くかもしれないとありましたので、もしかしたら会えるかもしれないと思っていましたが、私も1日だけのIDS見学でしたので残念ながらお会いできませんでした。
としじいさんは100歳時代の折り返しをすこし進まれただけですから、私と違って終点などを感じられる必要はないでしょう。
何歳になっても、必要とされるうちは若い人たちの役に立てるように頑張り、必要とされなくなったら潔く身を引くということでいいのではないでしょうか?
長生きできるかどうかは、神のみが知ることですので、こればかりは神の御心に従うしかありません。

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