海外委託技工を再考する

中国にいますと日本の歯科技工界の状況がとても気になります。 日本人男性の平均寿命まで歯科技工士をやり遂げることができたとしても、私にはあと6年程度しか残っていませんので、私が今、何を考えても仕方がないのですが、それでもやはり気になるものです。 これまでも、日本の歯科技工士の方々が書かれたブログの中から多くのことを教えていただいてきま…
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石膏による歯形彫刻が嫌いだった中国の実習生たち

16~7年ほど前になりますが、東京にあるT歯科医療専門学校で専攻科のための非常勤講師を引き受けたことがあります。 といっても、年間3~4日だけの特別講義と実習による授業です。 当時、私のラボにあったドイツ・カボ社製の咬合器8台をすべて持参し、学生に咬合器を操作させながら咬合に関する授業を行いました。 専攻科の2年生のための授業で、…
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歯科医師に対する咬合再構築のための講義と実技指導

私が勤務している北京のLラボには、クラウン・ブリッジ関係だけでも、毎日、約150~200症例の模型や印象が送られてきます。 そのなかに、上下顎の残存歯を全て支台歯形成した下図のような症例を、ほとんど毎日のように目にします。 それらの症例は、パラフィンワックスを用いて咬合採得されたバイトがひとつ添付されているだけで、フェイ…
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私が行っている臨床実習生のためのラボ内研修(下)

実習生の研修に用いている模型とワックスアップする歯の部位(白矢印)です。 前歯部に関しては審美的な面も考慮しながら、 1. 中心咬合位における接触箇所と20μ程度のアンテリア・カップリング 2. 切端咬合位における上顎切歯と下顎切歯の接触 3. 前方運動時における前歯の誘導 4. 側方運動時における上顎犬歯…
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私が行っている臨床実習生のためのラボ内研修(上)

中国における歯科技工士のための教育期間は、大学本科で4年間、専門大学で3年間、中卒後に入学できる職業学校でも3年間となっています。 1、2年生の期間は、学校で基礎的な理論の教育と実習による指導が行われますが、3年生になると、実習生としてラボで10ヶ月間の臨床実習に携わらなければならないことになっています。 私が勤務していますLラ…
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若い女性歯科医師による咬合再構築の一症例

桂菊(グイジュウ)先生は3年前に医科大学を卒業され、半年ほど前から、北京の宇宙開発地区にある中国人民解放軍医院の歯科部門に勤務されています。 ほとんどの患者さんは軍や政府機関に関係がある人達とその家族だそうです。 桂菊先生に初めてお会いしたのは20日ほど前になります。 医院から車で約1時間半の距離にあるLラボの私のもとへ相談に来ら…
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出版された「世界で活躍するサムライ歯科技工士」の書籍

「世界で活躍するサムライ歯科技工士」の贈呈本が北京にいる私のもとへも送られてきました。 日本歯科新聞社発行による書籍です。 発行日付は2015年1月15日となっています。 この書籍のための企画は日本歯科新聞社 編集部 安岡裕喜氏によるもので、監修にあたっては、私の尊敬する友人のひとりでもある伊集院正俊氏が、多くの協力と貢献をされた…
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日本語を話す仲間たち

中国に住み始めてから、やがて7年の歳月が過ぎようとしています。 その間、日本からの訪問客があったとき以外は、日本語を話す機会はほとんどありませんでした。 北京市のMラボを振り出しに、東莞市のDラボ、長沙市のKラボ、そして再び北京市のLラボへと移動しながら、4ヶ所のラボで働いてきましたが、どのラボでも日本語は全く通じませんでした。 …
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EOS社の3Dプリンター(レーザーシンタリング造形法)によるブリッジフレームのテストケース(最終回)

EOS社の3Dプリンター(EOSINT M270)によるレーザーシンタリング造形に必要な時間は、クラウン1個あたり平均約6分です。 したがって、今回のテストケースに用いた上顎7-7のブリッジフレームは約1時間半で造形されたことになります。 実際は、金属製の造形用ベースプレートに多数のクラウンやブリッジフレームが配置され、夜のうちにま…
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EOS社の3Dプリンター(レーザーシンタリング造形法)によるブリッジフレームのテストケース(その9)

一般に、ブリッジのメタルフレームを製作する場合、まず、最終的な歯冠形態とその排列状態がワックスによって形成されます。 その後、ポーセレンのために必要なスペースを均等な厚さでカットバックすることによって、ワックスによるメタルフレームの最終形態が作製されます。 手間と時間はかかりますが、ポーセレン焼付け完成後に審美的で機能的な形態を得る…
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EOS社の3Dプリンター(レーザーシンタリング造形法)によるブリッジフレームのテストケース(その8)

Lラボで使用しているEOSINT M270において、なぜ、ブリッジフレームに変形が生じるのか、その原因を探っているのですが、6歯ブリッジでテストした程度では、私自身、確信が持てるほどの解決策が見出せたとは思えません。 そこで、さらに条件を厳しくし、上顎7-7を連結したワンピースブリッジでテストを行うことにしました。 このケースでも、…
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EOS社の3Dプリンター(レーザーシンタリング造形法)によるブリッジフレームのテストケース(その7)

どのような技術にしろ、問題が生じた場合は、まず、その原因が何であるかを突き止めなければなりませんが、その場合、最も大きな原因と考えられるものから順番に、ひとつずつ条件を変えてテストを行うことになります。 もし、条件を一度に2コ以上変えてテストした場合、たとえ問題が解決できたとしても、当然ながら、何が最も悪い影響を与えている原因だったの…
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EOS社の3Dプリンター(レーザーシンタリング造形法)によるブリッジフレームのテストケース(その6)

ドイツ・EOS社の3Dプリンター、EOSINT M270のレーザーシンタリング造形法によって、適合テストのためのブリッジフレームが作られ、私のもとに届けられました。 すでに、応力緩和処置が終わり、サポートピンも取り外されています。 Lラボでは、すでに約3年前からこの装置が使用されています。 EOS社のEOSINTはその後M280 …
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EOS社の3Dプリンター(レーザーシンタリング造形法)によるブリッジフレームのテストケース(その5)

レーザーシンタリングによって造形されたクラウンコーピングやブリッジフレームです。 それぞれが、造形用のベースプレートの表面に多数のサポートピンで支えられ、焼結されているのがわかります。 ひとつのベースプレートにはクラウンコーピングにすると約150~200個を配置できます。 配置した数量のものが、同時に、自動的に製作されることになり…
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EOS社の3Dプリンター(レーザーシンタリング造形法)によるブリッジフレームのテストケース(その4)

Lラボに導入されているドイツ・EOS社のEOSINT M270は、3次元CADデータをもとに、金属粉末をレーザビームで一層ずつ溶融固化し、それを積層しながら3次元的な造形を行う装置です。 最近は、このような高精度のレーザーシンタリング造形装置も、積層造形装置の総称である3Dプリンターと呼ばれるようになったそうです。 CADで設計…
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EOS社の3Dプリンター(レーザーシンタリング造形法)によるブリッジフレームのテストケース(その3)

作業模型をスキャンする場合には、まず、可撤可能な歯型を装着した状態で本模型のスキャンを行い画像データが作成されます。 その後、それぞれの歯型を本模型から取り外し、各歯型のスキャンを行い、歯型の画像データが作成されます。 更にその後、本模型とそれぞれの歯型の画像データが一体化され、設計のための最終画像データが作成されることになります。…
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EOS社の3Dプリンター(レーザーシンタリング造形法)によるブリッジフレームのテストケース(その2)

中国の歯科技工学校の教育システムでは、3年の就学期間の最後の1年間はラボでの実習が義務付けられています。 LラボのCAD/CAM部門にも、技工学校の実習生が一人配属されています。 1m80cmを超す長身の彼は、ラボの出勤時間の8時には出勤し、昨晩完成した技工物の半完成品を各担当部門へ届けます。 ジルコニアによるコーピングやフル…
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EOS社の3Dプリンター(レーザーシンタリング造形法)によるブリッジフレームのテストケース(その1)

彼女の名前は張玲玲(ジャン・リンリン)といいます。 17歳で北京のLラボに就職し、すでに10年の歳月が流れました。 現在はCAD/CAM部門のチームリーダーをしています。 LラボのCAD/CAM部門は9人で構成され、女性が6人を占めています。 張玲玲はCAD/CAMの操作に長けていて、私の要求を正確にパソコン画面に再現してくれま…
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“1998年の「技工未来の草案フォーラム」を回想する”を拝読して

としじいさんへ; “1998年の「技工未来の草案フォーラム」を回想する”を拝読いたしました。 http://pene.at.webry.info/201408/article_5.html 実現を目指したのは、“最終的には「保険技工料金の直接請求権」だった”と書かれていますね。 目的を達することはできませんでしたが、私た…
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第7回海外OneDセミナーでの役割を終えて

東京で開催された第7回海外OneDセミナーでの役割を終えて、すでに北京のLラボでの仕事を始めています。 そのセミナーにおける画像をアップいたします。 朝早くから多くの方々が参加されました。 私の初日の講演テーマは、「中国ラボにおける現状」についてでした。 二日目は「咬合再構築を行う際の機能的なワックスアップ法」に…
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“第7回 海外OneDセミナー”にて講演することになりました

7月12日と13日の2日間、東京で“第7回 海外OneDセミナー”が開催されます。その演者として招待を受けました。 私は、初日の午前9時から1時間30分の予定で“中国ラボにおける技術の標準化と分業による問題点”というテーマで講演いたします。 中国のラボでは当然のように、分業による技工物の製作が行われています。 作業の能率化という点…
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北京のLラボにおける咬合器の調整作業

約2年半ぶりに北京へ戻ってきました。 4月3日より北京のLラボで勤務を始めています。 このラボにおける主な任務は技工物の咬合に関する問題を改善することです。 検査部の主任の話によりますと、何年もの間、技工物の咬合についてのクレームに悩まされ、改善されないままの状態が続いているそうです。 Lラボに限らず、ラボ見学をする際にはど…
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CAD/CAMを併用し、PMMA樹脂によるプロビジョナルな上部構造

最近は、私自身が技工物を製作することはほとんどありません。 中国のラボでは分業制で技工物の製作を行いますので、それぞれの担当者に製作方法を教えたり、指示を与えたりしながら技工物を作らせている状況です。 ところが、長沙市のKラボに併設されているP歯科医院の院長とその患者さん自身からぜひ私自身の手で作って欲しいと依頼がありました。 と…
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長沙市のKラボを去るときが来たようです。

長沙市にあるKラボの立ち上げに関わってから、やがて1年と8ヵ月が過ぎようとしています。 投資家集団によるラボの設立であったため、歯科技工部門に関しては、ほとんど知識も経験もない人達ばかりでした。 そのため、ラボの設計をはじめ、設備や機器、材料の選定など、私の過去の経験をもとに進めてきました。 また、雇用された歯科技工士の教育や指導…
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5年前、中国の長春市から友人に送った手紙

その後、お変わりなくお過ごしのことと存じます。 中国へ旅立つ前日には、亡き妻の友人であるあなたに思いがけなくお会いでき、その上、お昼のご馳走にまでなり、ほんとうにありがとうございました。 早いもので、その日からやがて1年が過ぎようとしています。 本来なら、もっと早くお礼と近況報告の手紙を差し上げなければならなかったのですが、中国の…
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中国製技工物の輸入代行会社をアメリカで経営する友人からの便り

アメリカで活躍している歯科技工士の友人から、メールで新年の挨拶をいただきました。 折に触れ、本ブログの内容についての感想やコメントもいただいています。 今回も考えさせられる多くの内容が含まれていましたので、勝手ながら、一部転載させていただきました。 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 新年明けましてお…
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中国のラボで働く人達は歯科技工士というより単純労働者?

“中国における日本式歯科技工サービス・歯科技工教育の 提供に向けた実証調査” という報告書 をインターネット経由で読むことができます。 平成25年3月付、株式会社ジーシーによるものです。 https://www.meti.go.jp/policy/mono_info_service/healthcare/iryou/downl…
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北京を去って帰国する友人へ

長沙を少し長く留守していたものですから、ご返事が遅れて大変失礼いたしました。 折角、お知り合いになれたのに、日本へ帰られるとのことでとても残念に思っています。 私どものKラボのことは気になさらないでください。 もし、ご縁があれば、将来、貴医院の先生方ともお仕事をさせていただけるかもしれません。 外国で生活していると、思わぬ変化が…
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歯科技工物の輸入代行会社から退職予定の友人へ

メール拝見しました。 いつかはとは思っていましたが、やはり退職を決意されたのですね。 淋しくなります。 将来、どのような会社であれ、あなたには、できれば歯科の業界にこれからも残って欲しいと考えています。 あなたが退職されることについては、社長もさぞ残念に思われていることでしょう。 社長のお気持ちがわかるような気がしま…
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分業体制で製作された歯科技工物

長沙市のKラボでも、他の中国ラボのように分業体制で歯科技工物を製作しています。 分業で製作する場合、各ステップにおける作業終了後の検査が非常に重要となります。 中国のラボで働く人達は、自分の作業に関した技術以外はほとんど持ちあわせていないからです。 また、彼らが持ち合わせている技術も往々にして間違った方法であったり、人によって能力…
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