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zoom RSS 他社ラボによる引き抜き防止対策の一例/決断を迫られた研修センターで学ぶ実習生たち

<<   作成日時 : 2016/09/29 01:12   >>

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中国では、旧暦の8月15日に中秋節という祭日があります。
Lラボではこの中秋節の日を創業記念日と決め、毎年、その記念行事がおこなわれています。
今年は9月15日がその日に当たります。
今年も、数台の貸し切りバスに分乗して中秋節の前日より北京郊外の観光地へ行き、その地で一泊しながら創業17年の記念行事が行われました。
実習生たちを含め社員250名以上が参加しました。

会場における夕食時の風景です。
研修センターで学ぶ実習生たちと一緒に、言われるままにポーズをとってみました。

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記念式典では、恒例の10年永続勤務者の表彰やLラボに貢献した者の表彰、および、歯形彫刻コンテストの上位数名の表彰などが行われました。
歯形彫刻コンテストでは、研修センターで学ぶ私の実習生2名が2位と3位を取得しました。
それぞれに奨励金や記念品が渡されます。

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式典が終わったあと、Lラボの部門ごとに練習を重ねて準備された出し物の演技が披露され、その出来具合を競います。
この2枚の写真は、研修センターで学ぶ私の実習生たちによるダンスです。
衣装は借り物でその費用は会社負担だそうです。

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今年は、歌やダンス、あるいは笑いを誘う寸劇など23演目が行われ、全てが終了したときはすでに夜中の11時を過ぎていました。
宿泊先は中国軍の訓練施設の宿舎となっていました。
翌日は、中国軍の訓練担当教師たちの指導によって、ゲームを兼ねた教育訓練が行われ、さらに、山登りなどの行事もありましたが、50歳以上も年が離れた若い人達の動きにはとてもついていくことができませんので、遠くから訓練状況を眺めることにしました。

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すべての行事が終わったあと、研修センターで学ぶ私の実習生24名全員と一緒に撮った写真です。

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この創業記念行事が終わった数日後、研修センターで学ぶ私の実習生たちにとって決断を迫られる日がおとずれたのです。

彼らは今年の実習生約100名の中から社内テストで選ばれた成績優秀な者たちです。
Lラボとしては、特別な教育を行って育てながら将来はLラボの主要メンバーにしたいという思いがあります。
しかし、医療専門大学などで学んでいる学生たちとはいえ、なにしろ17歳から23歳の若い子たちですので、歯科技工という仕事に対する彼ら本人の考えや将来に対する心構えなどを確かめる必要があります。
また、教育訓練終了後に他のラボから引き抜かれる可能性もありますので、Lラボとしてはそれを防ぐための対策も講じておかなければなりません。
そこで今年からは、研修センターで学ぶ私の実習生とLラボとの間で、研修合意書による契約が結ばれることになりました。
契約は教育期間の1年を含む5年間にわたるものです。

下図はLラボで作成された研修に関する合意書の一部です。

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その取り決めの主な内容は次のようなものです。
1.宿舎と朝昼晩の3食は無料、および交通費の支給。
2.卒業するまでの期間中は生活補助のため月額1,000元(約15,000円)が支給される。
3.実習生の期間が終了して学校を卒業した後は、正社員としての待遇と給与が能力に応じて支払われる。
4.1年間の研修センターにおける研修費として50,000元(約750,000円)および、材料費として10,000元 (約150,000円)をLラボより貸与されるが、1年間の研修期間を含み、5年間の勤務を終了した場合には返済の必要はない。
5.但し、1年間の研修期間を終えた後、1年以内に辞職した場合は、研修費と材料費の総額60,000元(約900,000円)の80%を返却しなければならない。
6.2年以内に辞職した場合は60%、3年以内に辞職した場合は40%、4年以内に辞職した場合は20%をそれぞれ返却しなければならない。

などと、かなり厳しい条件となっています。
それにもかかわらず、研修センターで私から学ぶ実習生24名のうち、19名が同意し、契約書にサインいたしました。
彼らはやがて研修センターに併設される特殊精品部へ配属される予定で、私が引き続き指導していくことになります。
17歳から23歳の若い実習生たちですが、彼らの瞳がさらに輝きを増したように私には感じられます。

契約書にサインを行わなかった残りの5名は、その日から、研修センターにおける訓練から外されることになりました。
彼らは、彼ら自身の実習生としての期間が終了するまでLラボにおける一般生産部門に配属され、その決められたひとつの部門における技術を習得することになります。
つまり、石膏部に配属されれば、模型を製作する作業だけを学ぶことになります。

長い人生の道のりではいくつもの分かれ道に出会います。
どの道を選んだかによって、その時々の心に宿る幸せの度合いも異なってはきますが、長い目で見なければ選んだ道が正しかったのか間違っていたのかはわかりません。
人によっては、無理をしないで自分なりの道を歩くのがよいのかもしれません。
私としては、彼らが選ぶ道がどのようなものであったとしても、その道が彼らの心の幸せに繋がってくれることをただ祈ることしかできません。



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